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マルチタスクができないのはトラウマ(PTSD)のせい

こんにちは、生粋のシングルタスク人間です。

マルチタスク全盛時代というかPCで仕事していると重いソフトを立ち上げている間にメールを確認したり、こっちの資料を参照しながら、そっちのソフトを操作するとか、マルチタスクが平然と求められるわけですが、そういう器用なことがどうも苦手です。

歩きながら電話かけたりとかもできません。でも、もしかするとそれもトラウマのせいかもしれないという論文が興味深かったので、ざっくりと内容をのせます。

トラウマを抱えた人はマルチタスクが苦手であるという実験結果がまとめてあります。 トラウマがあるだけでも生きづらいのに更に……?って感じですね。辛いです。

実験方法

非PTSD群、PTSD群とに分けてシングルタスク課題とデュアルタスク(マルチタスク)課題を行わせてその成績を比較する。

シングルタスク課題では、スタンバーグ記憶課題、アローフランカー課題をそれぞれ個別に行い、デュアルタスク課題では、スタンバーグ記憶課題の途中でアローフランカー課題を行わせてから、スタンバーグ記憶課題を行わせた。

スタンバーグ記憶課題(Sternberg Memory Task)とは?

数字を1文字ずつスクリーンに表示。その後に見せる数字が事前に見せた数字があるかどうかを判断させる。一般的に数字がある時よりない時の方が判断に時間がかかる(短期記憶した数字と照合する必要があるため)。

例:1→5→4→2→3と表示された後、7が表示される。事前に表示された数字の中に7はないので答えはNO。

オンライン版 Inquisit Web Demo: Sternberg Memory Task

アローフランカー課題(Arrow Flanker Task)とは?

複数個矢印が表示されたうち、真ん中の矢印の方向を答える。矢印が全て同じ方向の時とバラバラの方向の時では葛藤効果により反応速度が異なる。

オンライン版 Inquisit Web Demo: Arrow Flanker Task

結果:デュアルタスクにおいてPTSD群の成績が特に低い

青が非PTSD統制群、赤がPTSD群です。シングルタスクでも多少の成績低下が見られますが、特にデュアルタスク(マルチタスク)における成績低下が顕著です。

トポグラフィーによる脳の血流検査結果。上がシングルタスク、下がデュアルタスク。左が非PTSD群、右がPTSD群。赤に近いほど血流が活発な箇所=脳が活性化している部分です。

シングルタスクにおいては統制群より少し弱いながらも前頭前野の血流が活発になっていることがわかりますが、デュアルタスクの場合は全く活性化していません。

トラウマ抱えてるだけでも生きづらいのに更に生きづらさに追い討ちをかけるような結果ですが、逆を言えばトラウマを解消できれば脳力を解放できるわけで、伸び代と捉えることもできるかもしれません。

WAIS3でも複数課題系の符号とワーキングメモリ系の算数、数唱が弱かったので、トラウマが無くなればもう少しはマシになるんじゃないかなと思えます。明確に弱みである符号に関してはどう「常人レベルに持って生きたいです。