そとでよ - モトコ・モリの暮らし

元ひきこもりの気ままな生活。

スパイダーマン:ホームカミング感想。

いつものマーベル。安心して楽しめます。

最近、MCU作品見ても出来がいいのが当たり前なので、感想がこの一言で終わってしまいます。ワンダーウーマンであれだけ語ったと言うのに。

一作もこけずにハイクオリティな作品を世に送り出しているのが、いかにすごいことかって忘れがちなんですが慣れとは恐ろしいものです。

さて、サム・ライミ三部作からアメイジングシリーズを2で打ち切って今作とアメコミ内でも屈指のハイスペースで仕切り直しが入っているスパイディシリーズ。

それまで権利の関係上、アメコミスーパーヒーローの中では日本で抜群の知名度と人気を誇りながらも、アベンジャーズに登場することができなかったスパイディですが、トム・ホランド版は初登場は前作シビルウォーから。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (字幕版)

キャップ側のアントマンに対して、アイアンマン側の新戦力としてトニー・スタークから見出されました。

キャプテン・アメリカシリーズはアベンジャーズ内でもシリアスな作風なので、新参者の蟻と蜘蛛の2人が息苦しい清涼剤として抜群に機能していました。

今作ではシビルウォーのスパイディ視点からの回想から始まるので、今時の若者withアベンジャーズの緊張感の無さが実に微笑ましいところ。

アベンジャーズ正式加入を夢見て、掛け持ちだった部活も辞めて、近所で悪党の摘発に精を出すスパイディですが、シビルウォー後はトニーから連絡ひとつなく、連絡相手のハッピーも何やらスタークタワーからのお引越しにてんやわんやで、ティーンヒーローのひったくり確保報告に反応している余裕はありません。若さを持て余しはじめたころ、チタウリの超性能武器を売買している組織があることを知ります。

ヴィラン志望理由:生活のため

さて、それでは今作のヴィラン。8年前、アベンジャーズ第1作のニューヨークでの戦いの後、瓦礫撤去を請け負っていた業者のおじさん。

人も雇って機材も買って、さあやるぞというところに、撤去作業をスタークが出資した関連企業に明け渡すように言われます。「こっちにも養う家族がいるんだ」と食い下がりますが、権威には勝てず。

街を壊したやつが撤去で儲けるとマッチポンプぶりにスタークに反感を持っています。いやー、恨みには事欠きませんね、社長。三代食えるくらいお金渡してあげたらよかったのに。

作業中の瓦礫も提出するように求められますが、「面白いもんが出来そうなんだけどなー」とガラクタいじりに精を出す仲間を見て(どこにでもいますね、こういう人)、返してやるこたないさと心機一転。チタウリ製武器改造売買に乗り出すのでした。バイタリティは見習いたいものです。そして、そんな素人武器商人おじさんを8年放っておいてたシールズって一体……。

一度はスタークに「身の丈にあった活動をしろ」と窘められたものの、独自行動で組織を追った結果、危うく民間人を巻き込む大事故を起こしかけ、ヒーローの資格はないとスーツを取り上げられてしまいます。

反省し、これまで疎かにしていた学業に専念することにしたピーターくん。憧れのリズをホームカミングのダンスパーティーに誘うことに成功。リアルは充実しています。

美人の叔母にエスコートの仕方のレクチャーを受け、ドキドキガールフレンドを迎えに行ったら、さあ大変。

ガールフレンドの名前はリズ、ボーイフレンドの名前はピーター。ごく普通のふたりは、ごく普通の恋をし、ごく普通のカップルになりました。でもただひとつ違っていたのは……リズのパパはヴィランだったのです。

ボーイフレンドもスパイダーマンですが。

懐かしのサム・ライミ版では親友のパパが「よーし、パパ、グリーンゴブリンしちゃうぞー」でしたが、スパイダーマン界のパパはハッチャケないと死んでしまうのでしょうか。

リズは黒人系の美少女、パパは白人のおじさんということで、頻繁に入る奥さんのメールなどで、家族煩悩であることは示唆されていましたが、黒人ヒロインかー珍しいなーと思っていましたが、正体バレを防ぐための仕掛けだったんですね。

スーツのおかげで顔は割れていないのでパパの方は最初気がついていませんでしたが、特徴的なピーターくんの声を聞いて「どこかで会ったことがあるかね?」と雲行きが怪しくなります。今作のピーターくん、チンピラにも女の子みたいな声だと言われてますからね。

娘の彼氏だし、リズはスパイディに助けられたこともあるので一回だけ見逃してやると解放されたスパイディですが、「ごめん」とダンスパーティーをすっぽかし、スタークにもらう前のダサい低性能スーツでヴィランに立ち向かうことを決めたのでした。

一方のパパ、「また出張なの?」と奥様。「今度が最後だ」と何やら足を洗う前の大仕事の予感。偽ドローンで探知レーダーの目をごまかし、スタークタワーのお引越し便を根こそぎ頂いてしまおうと言う大胆な計画。

飛行機での戦闘と言えば、ジェットに巻き込まれたり巻き込まれかかったりというシーンですが、私、Mr.インクレディブル以来、これがものすごく苦手なので今作も例に漏れず怖かったです……。

死闘の末、壊れたアーマーに潰されたパパも何とか救い出し、ハッピーの首も守ってハッピーエンド。

リズは父親が裁判を見せたくないということで、遠くへ引っ越し。惹かれあいながらも彼女のことはすっぽかし通し、そして彼女の父の悪事を暴いてしまったパーカーは言葉少なに別れを告げます。

スーツなしでヴィランに挑んだ気概に、ヒーローの資質を認めて、スパイディをアベンジャーズに迎え入れようと新スーツを用意。

大規模な記者会見の場まで用意したトニーですが、戦いを経て少し大人になったスパイディは、以前、トニーが勧めた通りに「親愛なる隣人」として、ご近所ヒーローにとどまることを決めるのでした。

会見の時間だとトニーを呼びに来るペッパー。スパイディにフラれてしまい、「急遽、何か記者会見ネタを作らなくては」と思案するトニーはハッピーに「婚約指輪はあるか?」と忠犬ハッピー「2008年(アイアンマン1)からポケットに」

というわけで、そこまでカメラは回っておりませんが、記者会見は急遽、トニーとペッパーの婚約発表の場になったものと思われます。

マーベルヒロインの中でダントツでペッパーが好きなので(次点でソーのジェーン)「でかしたぞ、スパイディ!」という気持ちでした。

年間プレイガールを12人制覇するようないけ好かない金持ちの女たらしが、本命にだけは弱気というのが、どこのハーレクイン小説だと思いながらも萌え萌えしてしまいます。

「私は大満足だ」(藤原啓治で脳内再生してください)。

スーツは君のものだと後から届けてもらってピーターくんもハッピーです。

次作ヒロインがどう来るか楽しみ。

今作のヒロインは一作限りということもあって、何というかとにかくいい子でしたねー。いじめられるまではいかないけれど、冴えない陰キャ気味のピーターにも優しかったですし。

スパイダーマンシリーズのヒロインと言えば、サム・ライミ版のMJがとかく有名で、再放送のたびに祭りになるほど、とにかく圧倒的な存在感を誇っていました。

グーグル先生に聞くとこうなります。せんせぇ……。

ある意味でレジェンド級の印象を残したヒロインに対して、アメスパもそうですが普通にいい子だとどうにも影が薄くなってしまいますね。

次作ヒロインはどうなるんだろうというところで、成績優秀なものの空気を読まない発言で一匹オオカミ気味な変わり者の子が「友達はMJって呼ぶわ」「君、友達いたの?」みたいなやりとりから次回作ヒロインが発覚。君か!ってなります。

これまでのマーベルヒロインにもいないタイプなので次回作もまた楽しみですねぇ。どうも恋愛的な雰囲気になるところが想像しづらいですが。

保護者としてのトニー・スターク

アイアンマン2、シビルウォーを経て、かつて抱えた父への不満を少しずつ消化しているトニーが、不器用ながらもよき保護者として振る舞おうとしている様が印象深かったです。

自動操縦と思わせて本人が直接来た二度目のシーンは、きちんとピーターに向き合ってやりたいという誠意と、父親にこう接して欲しかったという幼少期のトニーの願望も感じとれて切なくもありました。

ピーターに母校のマサチューセッツ工科大に進学を勧めているところをみると、大学時代はトニーにとっては楽しい日々だっただろうことも伺えます。

ファースト・アベンジャーの初期、それこそひ弱な肉体だった頃から、ヒーローとしては完璧な精神性を資質として備えていたキャップが、ウィンター・ソルジャーでのパッキーとの再会、シビル・ウォーでのペギーの死を経て、バッキーを庇うために狂気に堕ちていく様はトニーの精神的な成長と比べると対照的です。

個人的MCU番付

今作までのMCU作品を好きな順に並べるとこんな感じになります。MCU自体が安心安定ハイクオリティシリーズなので、ジブリの中でどれが好きとかそういうレベルの話です。

  • キャプテン・アメリカ2/ウィンター・ソルジャー
  • アベンジャーズ
  • GoG
  • シビル・ウォー
  • GoG2
  • アベンジャーズ2
  • キャプテンアメリカ
  • ソー2、
  • アイアンマン
  • ソー
  • アイアンマン3
  • ドクター・ストレンジ
  • スパイダーマン:ホームカミング←ココ
  • アントマン
  • インクレディブル・ハルク

ストーリーの好みだけならドクター・ストレンジよりちょい上なんですが、エンドロールの幾何学模様がツボだったという謎の補正が働いてこの位置です。

サム・ライミ版のトビー・マグワイア演じるピーターがすごく好きで、アメスパシリーズはまあ面白いし、ヒロインもかわいいけど今一つ乗れない感じでした。

正確にいうと1作目は楽しめたんですが、2作目のヴィランの境遇(職場ではぼっち、私生活でも何の楽しみもなく、スパイダーマンをイマジナリーフレンドにしていた一般人が強圧電流を浴びてヴィラン化)不遇すぎてそちらに感情移入してしまったのでした。ええ、ぼっち側の人間ですから。

顔見せのシビル・ウォーの時点でかなり気に入ってましたが、今作もトム・ホランドがむちゃくちゃキュートでした。

マグワイアも童顔でしたが、高校生役にまったく違和感がないのはグッド。猫に優しい点も評価したいですにゃ。

次作MCU「マイティ・ソー:ラグナロク」が楽しみです(バトルロイヤルとは呼ばないスタイル)。バナー博士との絡みもあるといいなー。