そとでよ - オタク独女の趣味と資産形成

30代女の趣味と老後資産形成

【時短塗り】色塗り嫌いな人向け、落書きに10分で色を塗る方法

落書き線画に10分でぱっと色を塗る方法について書いていきます。

趣味でイラストを描くのですが、色塗りがあまり好きではないです。 ですが、見る側からすると、色が塗ってある方が華やかに見えるので、SNSではいいねがもらいやすいです。

左の線画が10分で右の状態になります。 凝った塗りではないですが、ただの線画よりは見栄えしますし、慣れれば5分くらいでできます。 f:id:bi_mini:20220123143843p:plain

使用ツールはiPad版のMedibang Paintですが 使っているツール自体は、大抵のペイントソフトにあるものなので、他のソフトでも可能だと思います。

①線画を用意する

線画を描きます。バケツ塗りすら使わないので、 線が閉じてなくても何ならラフでも問題ないです。 線画以外の部分は透明だと都合がいいです。 f:id:bi_mini:20220123221627p:plain

②背景をベタ塗りする

線画レイヤーの下に背景レイヤーを作成します。 矩形ツール(四角で塗りつぶせるツール)で全体を鮮やかめ、明るめの青で塗りつぶします。 f:id:bi_mini:20220123152235j:plain f:id:bi_mini:20220123152257j:plain

③人物の下塗りをする

人物の塗り範囲を決めます。 背景レイヤーの上に人物の下塗りレイヤーを作成します。 色はあとで塗りつぶすので、見やすい色であれば何でもいいです。 多少はみ出ていても問題ないので太めのブラシでざっくり塗ってしまいます。 f:id:bi_mini:20220123152720j:plain

④グラデーションをかける

人物の下塗りレイヤーの上に、グラデーションレイヤーを作成し、クリッピングします。   これにより、下塗りの範囲にしか色が塗られなくなります。   下が灰色、上が白になるように、グラデーションをかけます。   下を灰色にするのは、普通のライティングの場合、天井に照明があり上が明るく、下の方が暗くなるので、目が見慣れているためです。 f:id:bi_mini:20220123153322j:plain グラデーションツールの設定 f:id:bi_mini:20220123153328j:plain

⑤グラデーションに色をつける

グラデーションレイヤーのうえに、 色塗りレイヤーをつくります。クリッピング、レイヤーモードをオーバーレイにし、 背景と同じように矩形ツールで全体を塗ります。 そうするとグラデーションに薄く黄色がつきます。 青と相性がいい反対色の黄色で塗りましたが、別の色がいい場合はここのレイヤーを塗りつぶし色を変えることで調整できます。

⑥影をつける

黄色の上にレイヤーを作成し、クリッピング、レイヤーモード乗算で、 先程グラデーションに色をつけたのと同じ黄色で、 髪、首下、胸、目などに影っぽい色をつけます。 f:id:bi_mini:20220123215704j:plain

⑦もう一段濃い影をつける

影レイヤーの上にさらにレイヤーを作成し、クリッピング、レイヤーモード乗算で、 色を濃くしたい部分(首下、髪の裏側などは暗くなりやすい)をさらに黄色で塗ります。 これで塗りは終わりです。 f:id:bi_mini:20220123220212j:plain

⑧文字を入れる

テキストツールで文字入れします。 レイヤーモードを「差の絶対値」にして色を反転します。 クセが強めのフォントで、大きな文字で行や字の間隔をあけるとそれっぽくなる気がします。 f:id:bi_mini:20220123220718j:plain

枠線・サイン

線画の上にレイヤーを作成し、オーバーレイモードにします。 白色の枠線を引き、ペンツールでサインを入れます。 f:id:bi_mini:20220123220735j:plain

最後に塗のはみ出しだけ一部消しゴムで消して(まだはみ出てますが)、 適当なところで完成です。 f:id:bi_mini:20220123220916p:plain

これくらいなら色塗り嫌いな人でも、それほど苦労なく塗れるかなと思います。 ご参考になれば幸いです。

雑な人向き! 線画を綺麗にする方法と心がけ

絵を描くのが好きだけど雑な人。半ば自分に向けたような記事になります。

絵を描いたけど何か雑な感じがする時に、ちょっとの手間で見栄えがよくなる方法を書きます。

雑な絵の例 ホワイトボードに描いた落書きです。 自画自賛(まさに)しますが、まあまあかわいくかけてるんではないかなと思います。

こんなにあるぞ! 雑ポイント

線と線がつながっていないところが、こんなシンプルな絵の中に6ヶ所もあります。

線と線がつながっていないと何故いけないのでしょうか?
線と線がつながっていなくても、この絵はちゃんと猫に見えます(見えるはずです……)

でも、ぱっと見はきちんと猫に見えるのは、脳のおかげです。
「多分、この線はこっちの線とつながっているんだろうな」と、脳がこれまでの経験から絵を補完してくれているのですね。

逆に言えば、必要がないのに脳を働かせて疲れさせてしまう絵です。
メッセージ性の強いイラストなどの例外はありますが、ほとんどの人は絵を見ることで、楽しい気分になったりわ癒されたりするのを期待しています。 脳が疲れてしまう絵は、せっかくかわいく描いたとしても、その魅力が脳の疲れによって削がれてしまうので、とてももったいないことだと思います。

これは比較的、大雑把な絵なので、6ヶ所で済んでいますが、細かい絵だともっと脳が疲れてしまいます。

線と線の間を埋めてみました。多少なりとも見やすく丁寧な印象になったのではないでしょうか?

一番いいのは、後から線をつないだりしないで、最初からきちんと線をつなげて描くことです。

慣れないうちは面倒に感じるかもしれませんが、後から線画を直すよりずっと簡単で、丁寧さは身についたら一生の習慣です。

線画をきちんとつなげてかけるように慣れば、デジタルでも、バケツツールで濡れないところを線画を直しながら塗ったり(死ぬほど身に覚えがあります)しないで済むようになります。

クリップスタジオなら、線画の線がつながっていなくても、脳のように補完して色ぬりをしてくれますけどね!

科学の進歩ってすごい

ということで、ほぼほぼ自分に言い聞かせるのが目的の記事でしたが、雑な人はクリスタ買ったほうが早いんじゃないかなと思いました!

退屈なイラストを簡単に魅力的に!

あまり上手くはないのですが、たまにイラストを描いて気分転換をします。

描いたイラストInstagramに投稿したりもするのですが、何も考えずに描いた絵は、キャラクターがただ立っているだけだったり、見ている人に何も伝わらない退屈なイラストになりがちで、あまりいいね!も貰えないです。

閲覧者に伝えたいもの=テーマを決めて描いていないので、何も伝わらないのは当然です。

折角、時間をかけて描いたのに、評価してもらえないのは悲しいですよね……。

でも、そんなイラストもちょっと描き足すだけで、魅力的な絵にすることができるかもしれません!

退屈なイラストを見てみよう!

では、例として私が何も考えずに描いた退屈なイラストの例を出します。

f:id:bi_mini:20170520214442p:plain

外出先でソフトとペンタブがない環境だったので、マウスとマイクロソフトのペイントを使って描いたものです。

キャラクターは25周年を迎えた「星のカービィ」シリーズのザコ敵(マリオのクリボー的存在)ワドルディです。

星のカービィ Mocchi-Mocchi-mini ワドルディ ぬいぐるみ 全長約8cm

なぜ、退屈なのか分析する

退屈さを改善するためには原因を突き止めなければいけません
自分の描いたイラストって、頑張れば頑張った分だけ、よく見えがちですが心を鬼にして、このイラストがなぜ退屈なのか考えてみます。

このイラストが出来上がる過程はこうです。
1. 白地になんとなく好きなキャラクターを描きます
2. キャラクターに色を塗ります
3. 白背景では寂しいので地面と背景を描きます

主役のワドルディが埋もれないように、地面、草以外の背景には主線を描かないようにして、地面には主張しすぎない薄い茶色、木と草にはワドルディ赤、オレンジ系統とは補色になっている緑色

空と山にもやや彩度を抑えたくすんだ青を使い、雲の影に空の色と同じ青を使うことで、白の存在感を薄くしています。 背景には、左下の草、左中の木、右中の山と近景、中景、遠景の三種類をおき、奥行きを出しています。 山を緑色ではなく青で塗っているのは遠くの景色は青っぽく見える現象を意識しています。

と、何も考えていないようでいて、一応いろいろ考えて描いたイラストではあるのですが、何がいけないのでしょうか?

このイラストが退屈な理由

右下がさみしい

主役のワドルディがやや左側に立っていて、左下に草、左中に木、右上に雲、右中に山がある中で、明らかに右下だけ何もなくてさみしいですね。
見えている地面がよく言えば落ち着いた、悪く言えば元気のない茶色なので、余計にそう感じてしまいますね。

楽しそうに見えない

イラストの大部分をしめる空が寒色、しかもくすんだ青色なので、どうしてもイラスト全体が落ち着いた印象になってしまっています。 緑は寒暖のない中間色、茶色は一応暖色なのですが、薄い色になる(寒色の白に近くなる)ほど、寒色の効果がなくなってしまうのです。
主役を引き立てようとしたばっかりに、画面全体に暖色が少なくなってしまっているんですね。

キャラクターが無表情なのは原作通りですし、無表情というのは、見ている人が自分の感情を投影しやすい(悲しい人には悲しい表情に見え、楽しい人には楽しそうに見える)効果があり、魅力的に捉えられることもあるので、必ずしもマイナスではありません

ハローキティ ぬいぐるみ(りんごデザイン)
世界的に大人気なキティちゃんも無表情

キャラクターが何もしていないように見える

外に出れば立っている人はいっぱいいますが、何もしていない人はほとんどいません

殆どの人は電車を待っていたり、携帯電話を操作していたり、イヤホンで音楽を聴いていたり、本を読んでいたり、他人が見ても何をしているのかわかります。

でも、このイラストを見ても、キャラクターがなぜそこに立っているのか、見ている人にはわかりません。

原作のキャラクターはどうでしょうか?
主人公に向かってのんきに歩いてきて吸い込まれたり、パラソルで優雅に滑空して吸い込まれたりしていますが、一応、デデデ大王の私兵でカービィと戦っているはずです……。

背景を描いても、キャラクターがその場に立っている必然性がなければ、魅力的なイラストにはならないんですね。

イラストを改善してみよう!

f:id:bi_mini:20170520214519p:plain

先ほど挙げた3つの点を踏まえて、描き足してみたのが上のイラストになります。

画面右下に草と花を描き、さみしさを改善しながら、画面にf:id:bi_mini:20170520214519p:plain暖色を足しました。

遠景の山の方からカービィが手を挙げて、ワドルディに何かを呼びかけています。ワドルディ黄色のキラキラを出して嬉しそうに見えます。
また元のイラストから目の位置をちょっとずらしてカービィの方を見ている風にさせています。
カービィと待ち合わせをしていたのか、ばったり出会ったのかはわかりませんが、とにかくキャラクターの感情が伝わるようになりました!

カービィのピンク色も山の青色をバックによく映えて、ワドルディの大きさと遠くのカービィの小ささの対比も、いいアクセントになっているのではないでしょうか?

改善の仕方は他にも色々

私は上記のように改善しましたが、改善の仕方は他にも色々あります。

カービィが近づいてきているのに、焦ったり、震えていれば、吸い込まれるかもしれないと怖がっているのかもしれないと想像できます。

食べ物の形をした雲を眺めて、考えごとの吹き出しをつければ、見ている人は「お腹が減っているのかな?」と思いますし、近くにバス停をおけば、バスを待っているように見えるでしょう。

イラストの改善法については、イラストレーターの中村佑介先生の講座もとても面白くて参考になります。

中村佑介「みんなのイラスト教室」

中村佑介「みんなのイラスト教室」

書籍化もされています。

見ている人が楽しめるイラストが描ければ、自分も楽しくなってくるはずです。今後も楽しんでイラストを描いていきたいと思います(⁰▿⁰)